2009年07月09日

"自転車+冒険+友情"。

まもなく夏休みだ。青い空に入道雲、熟れたスイカに蝉の声、ランニングシャツに麦わら帽子・・・。なんて夏休みは、僕たちの時代で終わってしまったのかもしれないけれど、小学3年生の息子にも、2009年バージョンの夏休みがくる。

先日、連れ合いが授業参観に行って、その後の保護者会で、夏休みの注意事項の説明とともに宿題のプリントをもらってきた。漢字・計算ドリルとか、自由研究とか、読書感想文とか、まー定番だよね。こんなのは、ラスト3日でやっつけちゃえばいいぞー。とにかく遊べ!と、過去の輝かしい実績からそう思うのだが、まー男親が口出すことでもないから、ニヤニヤしながらプリントを読んでいたのだけれど、一つだけ息子と連れ合いに提案したんだ。

3冊の読書って宿題がある。1冊は○○の好きな本を選びなよ。1冊はおっかーが選んで、もう1冊はおとーが選ぶっていうのはどうかな?いいよ!OK!って賛同を頂いたので、さっそく僕は仕事の合い間に、池袋ジュンク堂の8Fに出かけて"夏休み"っぽい本を選んだのである。

ところで、僕の子どもの頃、部屋には小学館の"カラー版名作全集 少年少女世界の文学"という全30巻の、真っ赤な化粧箱に入った豪華な全集があった。こんな全集を僕に買い与えてくれた両親に、僕は心から感謝したい。その頃は、もちろん感謝なんてしていないから、今(このブログで)感謝したいのだ。"ありがとう!"この全集をはじめ、数多くの書物のおかげで、僕は今も読書を楽しんでいる。幼い頃に憶えた、読書の愉しみとその習慣を、今も大切に守っている。両親が思い描き期待した"息子"とは(たぶん)かけ離れてしまったけれど、僕はこうしてなんとか生きているのだから。

あの頃は、こんな大げさな文学全集が流行っていたのだけれど、納められている内容は本当に素晴らしい。懐かしいから収録作品をネットで調べてコピペしちゃうけど、今手元にあったら、きっと再読しちゃうだろうなー。監修は川端康成大先生だっけ。

1 アラビアンナイト/イソップ寓話/ギリシャ神話/オデュッセウス物語
2 ロビンソン・クルーソー/シェークスピア物語/天国巡礼
3 ガリバー旅行記/フランダースの犬/グレイブス童話集/オリバーツイスト
4 宝島/なまけ者のジャック/ベオウルフ物語/ふしぎの国のアリス
5 アイバンホー/炉ばたのこおろぎ/緑の館/名探偵ホームズ
6 ピーターパン/人のいいりゅう/宇宙戦争/ジャングルブック
7 アンクル・トムの小屋/若草物語/うずまき 
8 小公子/百万ポンドの紙幣/インディアン伝説/小公女
9 トムソーヤの冒険/中南米神話伝説/アメリカ民話/秘密の花園
10 荒野の呼び声/あしながおじさん/白と黒
11 赤毛のアン/小じか物語/動物記より 
12 ああ無情/みみずく党/三人めくら/岩窟王
13 愛の妖精/きつね物語/昆虫記/三銃士
14 家なき子/ペロー童話/モーパッサン短編/イソップおじさん/棺桶島
15 十五少年漂流記/青い鳥/太足のベルト姫/さいごの授業/ラフォンテーヌ寓話/にんじん
16 海底二万里/アナトールフランス短編/メリメ短編/ジャンクリスフ
17 ジークフリート物語/白鳥伝説/アルプスの少女/グリム童話
18 ほら男爵の冒険/オランダ民話/ハウフ童話/オーストリア伝説/愛の一家
19 みつばちマーヤの冒険/おさないころ/飛ぶ教室
20 アンデルセン童話/北欧民話/北欧神話/トペリウス童話/ニルスのふしぎな旅
21 ピノッキオ/ドンキホーテ/ゴンザリトの冒険/クオレ
22 偉大なる王/せむしの子馬/イワンのばか/犬とくまの話/幼年時代/ハンガリー民話集
23 隊長ブーリバ/ネズナイカ/大勇士小勇士物語/石の花
24 西遊記/パンチャタントラ/ペルシャ民話/三国志
25 水滸伝/ベトナム民話/阿Q正伝/宝のひょうたん
26 古事記/今昔物語/宇治拾遺物語/十訓抄/御伽草子/竹取物語/太閤記
27 東海道中膝栗毛/謡曲物語/南総里見八犬伝
28 走れメロス/坊っちゃん/山椒大夫 
29 二十四の瞳/柿の木のある家/大根の葉/ビルマの竪琴/スペインの贋金
30 潮騒(三島由紀夫)/しろばんば(井上靖)

こんな文学を、小学校の3.4年生が、貪るように読んでいたんだよなー。そうそう、カラー版っていうくらいだから、ふんだんに挿絵が入っていてね、矢車涼や小松崎茂とかの絵なんだけど、これがまた力作ぞろいでさ。いやー懐かしいな。

思いっきり脱線しちゃったけど、僕がそうしてもらったように、息子には山ほど本を与えたいと思っている。で、ジュンク堂8階で選書したのだけれど、1冊選ぶってなかなか大変です。選者のセンスが問われるのだよなー。やっぱ夏休みは、冒険小説かな?と思いながら、手にとってはペラペラペラを繰り返していたら、"気になる1冊"発見です。それは…、『風をおいかけて、海へ! 』 高森 千穂 (著)、なみへい (イラスト) 。

風をおいかけて、海へ!
単行本
高森 千穂
国土社
平均評価:評価:4.5


「互いに友だち未満だと自認する拓人と一樹が、ひょんなことから自慢のMTBで、40km先の海を目指す」って内容だけど、えへへ…、いいじゃん。こりゃー子ども版"ツールド日本海"だよー。

これに決−めた。で、帰りの電車で読んでみたんだけれど、読むのはちょびっと恥ずかしかったのだが、うーん!いいです。最高です。やっぱ、男の子の夏休みのキーワードは"自転車+冒険+友情"でしょ!
posted by たけきよ at 15:02| 埼玉 ☁| Comment(2) | TrackBack(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
オーいいですな〜!夏休みの読書。
僕も読書は好きだったけど、読書感想文は大嫌いだったな・・・いつも原稿用紙半分も書くと書くことがなくなっちゃったように記憶してます。

僕の断然のお勧めは、アーサー・ランサム作の「ツバメ号とアマゾン号」シリーズ。
小学校高学年向けだと思うけど、そのときになったら是非息子さんに勧めてくださいませ。
冒険好きの男の子にはかなり影響を与えると思うな〜
Posted by TAKU at 2009年07月09日 22:01
「ツバメ号とアマゾン号」シリーズ。懐かしいですね。
たしか7、8冊ありましたよね。
僕も、学校の図書室で借りて読みましたよ。
あれは大人の我々が読んでも、面白いんじゃないかな。
親子で一緒に読むのが、今から楽しみです。
Posted by たけきよ at 2009年07月10日 12:17
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