一度レースというものに出てみたいと思っていた。
ただの好奇心だ。
レースってどんな感じなのか。
レース中の自分は、何を考え、どんな行動をとるのだろうか。
ヘロヘロになってゴールした先に、果たして何があるのだろうか。
で、マウンテンサイクリング乗鞍を選んだ。
有名だし、安全だし、初心者でも参加できるし、もちろんゴールの景色がいい。
申し込んではみたものの、ほとんど山を走ったことがない。
もちろん、ツーリング途中で出くわす峠は(出来るだけ迂回しながら)登ったが。
20キロもの連続した登りなど走ったことがない。
果たして完走できるのだろうか。
レースは8月最終週の日曜日、あと3ヶ月ある。
レースの目標は"完走"。
そのために、練習をはじめた。
しかしどこを走ればいいのかわかんない。
地図とWebで調べて、奥武蔵GLとやらにチャレンジする。
鎌北湖から登り、黒山三滝に下り、一周するというコースだ。
鎌北湖にデポし(もちろん自走じゃいけません)、登り始める。
いきなり壁のような登りが・・・。いやーきつかった。
何度止まって休んだかわかりません。
黒山三滝への分岐点まで、今なら30分程度だけど、その時は(たぶん)
1時間以上かかったんじゃないかな。
高低差300m、距離6500m程度の上りをだから、時速6km/h。
でも、一周25キロを走りきると、なんともいえない達成感だった。
それからは、時間があればこの場所に出向き走った。
ノンストップで走れるようになり、
そのうち、黒山への分岐を右折しないで顔振峠まで行けるようになった
関八州の展望台までもいけるようになった。
そして、レース前には(顔振峠、関八州で少し休むけど)刈場坂まで
行けるようになった。
なんとか完走できそうな気がしてきた。
そして、8月最終週。
僕とK田は乗鞍に向かう。
なんとか予約できた温泉宿は、行ってみてビックリ。
スタート地点からかなり下のほうだった。
前日は受付だけど、そこにたどり着くだけでヘロヘロになった。
明日、レース前にこの坂はきびしいぞ!
受付会場にはいかにも速そうなヒルクライマーがうじょうじょいる。
早速受付をすませ、出店を覗く。
明日、ここからスタートするんだな。遥か遠くに、ゴールが望める。
あそこがゴール!あまりにも遠いぞ。
宿に戻り、自転車の最終調整を行う。
夕食を食って、ビールを飲んで、その日はとっとと寝た。
そして、レース当日、起きると雨の音が・・・。
大雨だ。
初レースが雨・・・。
テンションは一気に下がる。
車でスタート地点に行き、小屋で待機する。
この雨の中を走るのか!って憂鬱な気分でいると、
"おー"という歓声ともため息ともとれる声が駐車場から聞こえる。
中止だ。
ゴール地点は雨風が強く危険であるという主催者の判断だ。
半分ホッとした。半分悔しい。
というころで、僕の初レースは中止となった。
帰宅後、急遽今シーズン参加できるHCレースを探し、
みつまたのHCレースに申し込む。
どうしても、走りたかったのだ。


